■ カギ穴のフタを復活させよう!
report: 2002/04/15
update: 2011/10/14


皆さんのシティの運転席のカギ穴、フタが開きっぱなしになっていませんか?

本来なら閉じているはずのフタ。これが開きっぱなしになるのは、内部のスプリングの足が折れてしまっているのが原因です。ところがこのスプリングは、カギ屋さんでも部品として手に入らないそうで、某氏はこのフタを修理してもらうために新品のシリンダーをわざわざ部品で取って、その中のスプリングだけを移植してもらった(!)そうです。

かく言う自分自身も、なんとかこのフタを直せないかとシリンダーを外してみたものの、キャップの回りが全周カシメてあるので "一度分解すると復元不能になってしまう(汗)" とあきらめ、イグニションキーを含めキーシリンダー一式を新品に替えてしまった 1 人です ^^;

ところが、その後聞き込み調査をしたところ、カシメてあったキャップには補修用キャップと言うものが存在することが分かりました! ...と喜んだのも束の間、既に初代シティ用の物は殆んど需要が無いらしく、製造メーカーでも供給中止になってしまったそうです。

そこで、oga-EG では思い切ってこのスプリングと補修用キャップを特注し、リペアキットとして用意しました!

以下は、修理を行う工程です。



フタが開きっぱなしになってしまったキーシリンダー。



ドアの内張りを外し、キーシリンダーの取り付け部を見る。



ロッドを止めている E リングとシリンダーのストッパーを外すとキーシリンダーが取り外せる。



取り外したキーシリンダー。表のキャップの全周がカシメられているので、シリンダーを分解してしまうとキャップの再利用が出来ない。



カシメを、いらなくなったニッパーなどで起こす。



シャッターの上のプレートを外す。プレートの 2 本の足は、それぞれ太さが違うので装着時は要注意!



外したシャッターとシャッターがしまらなくなる原因の、折れたスプリング。



折れたスプリング(左)と新品のスプリング(右)。



新品のスプリングとシャッターはこの様にセットする。



シャッターをシリンダーに取り付けたところ。



取り外したキャップ(左)と補修用キャップ(右)。



プレートをキーシリンダーに取り付けキャップをかぶせる。

このとき、先にキャップの穴にキーを通し、シリンダーにキーを差し込んでから取り付けると、シャッターが開かず簡単に取り付けられる。



キャップの爪は、対角の 2 本を軽く曲げて外れないように仮り止めしてから、キズが付かないように古本などの上に置いてマイナスドライバーなどで潰すと簡単にカシメられる。

ペンチなどで挟んで潰すと表にキズが付くことがあるので要注意!



完成したキーシリンダー。

以上、手の出演:まあにnさん ^^)



鍵穴リペアキットは、定形外送料込み \1,500 でお譲りしますので、ご希望の方は pboe001(アットマーク)ogaeg.jp までご連絡ください。