

■ コンビネーションスイッチの接触不良を直そう!(TEC 社製編)
report: 2008/07/22
皆さんのシティはウインカーやワイパーのスイッチが接触不良を起こしたりしていませんか?oga 号は 1995 年に中古で購入した時、すぐに接触不良を起こしました。その時もコンビネーションスイッチを分解して清掃したのですが、それから 10 年ぐらいしてまた再発し、再度分解清掃を行いました。
そんな折、夕張ミーティングできっぺい邸を訪れたところ、きっぺいさんより "きっぺい号のウインカーとワイパーの調子が悪い" と相談を受けました。本来ならコンビネーションスイッチ ASSY. を交換するところですが、もちろん既に新品は取せれません。そこで oga 号で培ったケチケチ O/H 作戦を行って見たところ、見事に完治しました!
もし皆さんのシティでも、次のような症状があるようでしたら(特に冬の寒い時期)一度トライしてみてはいかがでしょうか?
・ワイパーやウインカーが(時々)出ない。
・ウインカーが "カチャカチャカチャ" と異常に速く点滅することがある。
・ウインカーを出しても "ジー" という音がするだけでウインカーが出ない。
・ワイパーを OFF にするとその場で止まってしまい、ホームポジションに戻らない
ちなみにシティのコンビネーションスイッチのメーカーは、TEC と TR の 2 社がありますが、以下は TEC のコンビネーションスイッチです(ウインカーレバーが折れるのも TEC ^^;)。TR のものは構造が異なりますのでご注意ください。
以下は写真撮影の都合でコンビネーションスイッチを取り外していますが、注意して行えばヒューズボックスからハーネスを外さずにオンザカーでの作業も可能です(きっぺい号はオンザカーで 2h 位の作業でした)。もしオンザカーで行う場合は次の点に注意して作業してください。
- バッテリーのマイナス端子を外す。 → ライトスイッチ回りにはイグニション OFF でもバッテリー直の電圧がきています!
- 運転席の床にブルーシートなどを敷き、落ちた部品が無くならないようにする。 → 小さな接点やボールがスプリングで押されているので、裏蓋を開けたときに飛び出すことがあります!

左が TR、右が TEC です。合口の広さが違うので簡単に判別できます。
カブリオレの場合はゴムの目隠しカバーがあるのでそのままでは見えませんが、ウインカーを左に出した状態でカバーをめくれば確認できます。

写真はカブ用のものですが、ブルやトピックスでも TEC 社製であれば基本的に構造は同じです。
工具以外で必要なものは以下のとおりです。
・グリス(一般的な黄色くて透き通っているもので OK)
・パーツクリーナー(接点などに付着している古いグリスの除去用)
・ウエスやティッシュ、綿棒、爪楊枝など
・インシュロック(15〜20cm 位のもの 1 本)

TEC 社製のものは青矢印のところに TEC の刻印があります。
赤矢印は次でハーネスカバーを外すときにドライバーでツメを押す穴です。

ハーンネスカバーを外すには、ひとつ前の写真の赤矢印の穴からマイナスドライバーでツメを押すと簡単に外れます(ツメは上下 2 箇所)。


裏蓋は上下 2 箇所ずつのツメでパチンと嵌っているだけです。外し方は次を参照。
裏蓋を外したらウエスや綿棒にパーツクリーナーをつけて固定接点と可動接点を清掃します。4 個ある可動接点のうち横に並んでいる下の 2 個はコイルスプリングで後ろから押されています。もし接点の動きが悪い場合は接点を引き抜いて(簡単に外れます)スプリングなども清掃します。清掃した部分にはグリスを薄く塗布しておきます(接点の表面にも)。
ちなみに、ワイパーとウインカーの清掃を行うだけでしたら、ここは分解しなくても作業可能です。
ツメが引っかかっている下図の赤矢印部分のプラスチックが薄くて壊れやすいので、不具合がなければここは分解しない方が賢明です。

裏蓋の青矢印のツメがハウジングの赤矢印の穴に嵌っています。裏蓋を外すときは細いマイナスドライバーなどでハウジングの引っかかっている部分を起こしながら裏蓋を引き出します。上側のツメが外れれば下側は斜めに引き出せます。

裏蓋は青矢印の 2 本のビスを外し、ワイパーレバー側から持ち上げるようにして外します。左の奥側はハウジングに差し込まれて固定されています。

この状態ですと、ワイパーレバーは回転軸でハウジングに刺さっただけの状態ですので、触ると簡単に外れてしまいます。レバーが外れるとスプリングで押されたボールや可動接点が飛び出すことがありますので注意してください!

赤矢印がレバーの位置決め用のボールで、写真ではグリスでスプリングに貼り付いた状態になっています。青矢印がレバーの回転軸です。ハウジングにレバーを組み込むときもグリスでボールがスプリングに貼り付くようにしておき、ハウジングにレバーを押し付けてボールを押し込みながら回転軸をハウジングの穴に嵌め込みます。
可動接点は裏からスプリングで押されています。可動接点の動きが悪い場合は接点を引き抜いて内部やスプリングも清掃し、新しいグリスを塗布します。

このとき、ウオッシャーの接点を押す青矢印の白いプラスチック部品は、蓋が閉まったときにレバーの軸を保持する向きに合わせておきます。



青矢印の可動接点を嵌めるときは、奥の突起とかみ合うように注意してください。


ディマースイッチに半田付けされているハーネスですが、まれに半田が脆くなって接触不良を起こしてヘッドライトが点かなくなったり、スイッチ部から発煙したりすることがあるようですのでついでに点検しておきましょう。
万が一半田が脆くなっていた場合ですが、この部分は大電流が流れますのできちんと半田付けをし直さないと返って症状が悪化する可能性があります。もし半田付けに自信が無い場合は、必ず慣れた人に相談してください。
あとは逆を追って元通り組み立てます。
この作業はコンビネーションスイッチを取り外して室内で行えばそれほど難しい作業ではありませんが、オンザカーの不安定な状況で作業しようとするとハーネスが邪魔になったりしてなかなか思うように行かないかもしれません。
もしオンザカーでトライされる場合は、くれぐれも細かい部品を紛失しないように注意して、自己責任で作業してくださいネ!

