■ 破れたバキュームコントローラーを直そう!
report: 2008/08/18
update: 2011/11/20
update: 2011/11/20
CITY も発売から 25 年以上が経過し、一度も交換していないとほとんどの車のバキュームコントローラー(ディストリビューターに付いている負圧進角装置)のダイヤフラムがリークして、正常に動作しなくなっています。
バキュームコントローラーが正常に動作しないと、巡航時の燃費が悪くなったり低速トルクが細くなったりします。完全に破れてエアをかなり吸っていると、アイドリングが不安定になったりもします。
<簡単確認方法>
バキュームコントローラーのホースを指で強くつまんだ時、アイドリング回転が下がれば、確実にリークしています ^^;
(T2 用の -911 は上段側ホースで確認。AT 車はこの方法では判りません)
また、シティの MT 車の場合はバキュームコントローラーの負圧取出し口がスロットルバルブの下流側に設けられています。これは排ガス対策などの関係によるものですが、下流から取り出しているとアイドリング時に最大進角になりますので、フライホイールの点火時期調整マークも最大進角したタイミングで刻まれています。このため、バキュームコントローラーがリークしていると、点火時期の調整をマニュアルどおりに行うことが出来なくなります。
バキュームコントローラーもすでにホンダからは供給されませんので、いろいろとダイヤフラムの入手について調べたのですが、どうも "ダイヤフラムの汎用品" というものは、世の中に存在しないようです。ウインカーゴムのリペアキット のように簡単に装着できれば金型を起こして特注というのもありなんですが、今回はかなり難しい作業が必要なので、それほど需要が見込めるとも思えません。
そこで多少の違いには目を瞑って(^^;)、他車用部品のダイヤフラム流用でバキュームコントローラーのリペアに挑戦してみました!
現在のところ、リペアできたのは下記の 3 種類です。
この写真のバキュームコントローラーが 30104-PC0-015 です。対象車種は以下のとおりです。
・EII (MT)
・EIII (MT)
・U (MT)
・U-Topics (MT)
30104-PC0-015 のリペア方法は こちら。
この写真のバキュームコントローラーが 30104-PC0-901 です。対象車種は以下のとおりです。
・R (MT/AT、エンジン号機:ER-1300001〜)
・E (AT、エンジン号機:ER-1300001〜)
・U (AT)
・U-Topics (AT)
・カブリオレ (MT/AT)
30104-PC0-901 のリペア方法は こちら。
この写真のバキュームコントローラーが 30104-PD1-911/912 です。対象車種は以下のとおりです。
・TURBO II (MT)
30104-PD1-911/912 のリペア方法は こちら。